看護のまなざし

看護師長が語る「向き合う力」と「支える流儀」
病院でも、診療所でも、地域の訪問の場でも患者さんやご家族にもっとも近いところで、日々悩み、寄り添い、決断を重ねているのが看護の現場です。 この企画では、そんな看護の現場を支えるキーパーソン、「看護師長」たちにリレー形式で登場していただきます。それぞれの師長が大切にしている“まなざし”とは? 看護とどう向き合い、どんな想いで仲間を支え、医療に向き合っているのか。 4番手は、高茶屋診療所で看護主任として活躍されている、坂下 桂子さんです。

高茶屋診療所 看護主任 さかした けいこ 坂下 桂子さん

看護師を目指すきっかけ
看護師になるのは5歳からのあこがれ、夢でした。祖母が脳梗塞で寝たきりになり、自宅まで生協病院からの訪問診療を受けつつ入退院を繰りかえしている中、誰に対しても笑顔で優しい声掛けをしている看護師さんをたくさんみてきました。自分もその仲間になりたいとずっと考えていました。

1996年卒後から病棟、訪問看護、外来と経験し入職当時、上司になった前看護部長に“あなたは経験を積んで外来で頑張ってほしい、それが私の夢”と言われたことが20年たち現実となり、2016年リニューアル直後の高茶屋診療所に異動となり今に至ります。

地域の中での診療所の役割
リニューアル当時から診療所として在宅医療に力を入れ取り組んできました。

「生活を踏まえて、病気をみることができる」
患者様が主人公になれる自宅という環境で、私たちが患者様・ご家族様の生活に沿ってサポート出来ること。

「人間模様をみることができる」
自宅に訪問することで、患者様の背景を知ることができ、患者様らしさを感じられること。

「病院とは違う姿をみることができる」
自分のペースで療養できることで、制限なく安心して生活ができること。

このような魅力を感じながら、私たちスタッフは訪問診療に携わっています。
家族や自分が最期を迎える場所として、在宅で……という選択が当たり前に、また安心してできるように協力・お手伝いしたいと思います。
地域における診療所の役割を考え“患者様・ご家族様の願いをかなえられる”診療所を目指していきたいです。これからもずっと、頼ってもらえる、そして甘えてもらえる存在でありたいなぁと思います。

2026年3月号みんなのえがお