看護のまなざし Vol.2

みんなのえがお

看護師長が語る「向き合う力」と「支える流儀」
 病院でも、診療所でも、地域の訪問の場でも患者さんやご家族にもっとも近いところで、日々悩み、寄り添い、決断を重ねているのが看護の現場です。 この企画では、そんな看護の現場を支えるキーパーソン、「看護師長」たちにリレー形式で登場していただきます。それぞれの師長が大切にしている”まなざし”とは? 看護とどう向き合い、どんな想いで仲間を支え、医療に向き合っているのか。 2番手は、津地域白塚診療所で看護の柱として活躍されている、池本 正子看護師長です。

白塚診療所 看護師長 池本 正子さん

看護師を目指すきっかけ
 自営業をしていた親の店が傾き出した頃、母がパートで看護助手を始めたことが生協との出会いです。脱臼癖があった私は何度も時間外にお世話になりました。いつも気軽に治してくださり皆さんがいつも親切で、こんな病院もあるんだなぁと不思議な感じがしていました。

 27歳で看護の免許を取り転職し、自然な流れで生協職員となりました。入職時には妊婦でしたので3病棟の諸先輩方には大変なお世話をおかけしました。2020年2月コロナウイルスが流行り出した頃、白塚診療所へ声が掛かり現在に至ります。外来のこと・診療所のことをまた一から教えてもらいました。

頼られ、伴走できる診療所に
 白塚は町全体が家族のようです。その中に診療所があり何かあると駆け込めるような場所となっています。人はあたりまえに歳を取り、病を得ます。本当は来たくない病院に通います。嫌になるので時には中断し、そしてまた来てくれます。帰るときには来た時よりも元気になっていてほしい。押し付けにならない治療や健康への提案はどうしたらいいのか、日々悩みます。一人一人背景も性格も違う患者さんと伴走できる診療所でありたいと思います。診療所で働く皆さんには自分らしく力量を発揮してほしい、その結果患者さんが満足出来たかと一日終わりに考えます。そして今日もいろいろあったけどみんなで元気に働けた!幸せだなぁと思います。

 築40年の建物は既に建て替えの時期を迎えています。所長先生は相変わらずお元気ですが、次の世代の医師確保は必須です。隣接のはまかぜはショートステイ閉鎖後、デイサービスに絞って再出発しています。看護師長として出来ることは限られていますが皆で協力し合って診療所を盛り上げたいと思います。

2025年11月号みんなのえがお