Dr.コラム コロナに関して再周知

Dr.コラム

子どもたちに流行中
 今年は例年以上に子どもたちの間で様々な感染症が同時流行しており、大変な状況になっています。よく耳にする感染症として、インフルエンザ・新型コロナ、RSウイルス(RSV)・ヒトメタニューモウイルス(hMPV)・アデノウイルス・ヘルパンギーナがあります。それ以外に、パラインフルエンザウイルス・エンテロウイルス・ライノウイルスがあり、これらはいわゆる「風邪」の原因となるウイルスです。

 さらには溶連菌という細菌感染症も地域によっては流行がみられます。これらの感染症は、コロナ禍以前には特定のある時期だけに流行するのが一般的であり、流行状況を見て比較的容易に診断できました。しかし今は同時流行しているため、その診断が難しくなっています。

同時流行
 なぜ同時流行するようになったのか、本当の理由は分かりません。有力な説として「免疫負債」という概念があります。これはコロナ禍で厳密な感染対策が徹底され、様々なウイルスから遠ざけられた結果、子どもたちが各ウイルスに対する免疫力を獲得できなかった状態のことをいいます。

獲得免疫
 保育園・幼稚園・学校に通っているお子さんが繰り返し発熱して休まないといけない状況は、ご家族にとって非常に大変な状況だと思います。しかしこれは、毎回発熱することで、一つ一つのウイルスに対して免疫力を獲得しているということです。熱が出たら「また免疫力が強くなる」と気持ちを切り替えて、乗り越えていきましょう。

2023年12月号機関紙いんぐ
みえ医療福祉生活協同組合 いくわ診療所

所長 田中啓太 先生