看護のまなざし Vol.3

みんなのえがお

看護師長が語る「向き合う力」と「支える流儀」
 病院でも、診療所でも、地域の訪問の場でも患者さんやご家族にもっとも近いところで、日々悩み、寄り添い、決断を重ねているのが看護の現場です。 この企画では、そんな看護の現場を支えるキーパーソン、「看護師長」たちにリレー形式で登場していただきます。それぞれの師長が大切にしている”まなざし”とは? 看護とどう向き合い、どんな想いで仲間を支え、医療に向き合っているのか。 3番手は、津生協病院で総看護師長として活躍されている、落合 聖子さんです。

みえ医療福祉生活協同組合 看護部長・津生協病院 総看護師長 落合 聖子さん
 当院に就職したのは奨学金の貸与を受けていたのがきっかけです。看護学校の卒業時に教官から「結婚だけはしなさい」と真剣に言われたのを覚えています。教官のお言葉には背いてしまいましたが大好きな看護の仕事を35年続けています。”災害支援や新型コロナ対応、病院の移転など貴重な体験もさせていただきました。 「やらせていただく喜び、やっていただく有難さ」を忘れず、感謝の気持ちを大切に日々過ごしています。

様々な変化の中で
 医療を取り巻く環境は大きく変化し、看護の現場も様変わりしました。便利な機器は増えましたが、患者さんへのこもった手厚いケアを提供できるのは看護師の手であり、不安を取り除き安心して笑顔になってもらえるのは看護師の言葉だと思います。常に患者さんの立場に立ち、生活者として患者さんを捉える目、寄りそう心は大切に継承したいと考えますが、どう継承するかは従来の方法ではなく様々な変化に合わせた工夫が必要です。

価値観・看護観の違いを受け入れながら
 当院には約120名の様々な世代の看護職員がいます。やりがいをもって、安全に、可能なら楽しく働ける環境やしくみを作るのが私の役割です。各部門の管理者の協力を得ながら日々模索しています。できるだけ現場へ足を運び、コミュニケーションを図るよう努力しています。職員が頑張っている姿や、きらりと光る看護実践は看護部発行の通信で院内へ発信しています。

 看護への思いや価値観、働くことへの意識も変化・多様化する中、個々の価値観や看護観が大切にされる職場づくりが必要です。個々の職員の思いや意見を寄せ合い、みんなで悩み・考え、時には失敗もしながら、私たちが大切にしたい看護を繋いでいければと思います。もちろん組合員さんのお力も借りながら。

2026年1月号みんなのえがお