気象病について
天候や気圧の変化によって体調が崩れた経験はありませんか?決して珍しいことではなく「気象病」などと呼ばれています。その背景には「⾃律神経の乱れ」が原因として知られています。
自律神経の乱れ
⾃律神経は、⾎圧・体温・自律神経の乱れ内臓の働き・睡眠などを無意識に調整してくれる神経で、活動時に働く交感神経と、休息時に働く副交感神経のバランスによって保たれています。低気圧の接近や気温・湿度の急な変化が起こると、この切り替えがうまくいかなくなり体に負担がかかります。
どんな症状?
症状としては「頭痛(特に⽚頭痛)、めまい、ふらつき、⽿鳴り、⾸や肩のこり、全⾝のだるさが代表的です。加えて、胃もたれ、⾷欲不振、下痢や便秘、吐き気など消化器症状が出ることもあります。循環調節が乱れることで、動悸、息切れ、⼿⾜の冷え、発汗異常がみられる場合もあります。精神⾯では、気分の落ち込み、不安感、イライラ、集中⼒の低下、不眠や強い眠気が起こりやすく、「理由ははっきりしないが体調が悪い」と感じるのが特徴です。これらの症状は「気象病以外にも重篤な病気の可能性もありますので、医療機関に相談することも⼤切です。
気象病の対策
対策の基本は︑⾃ 律神経を整える⽣ 活習慣です。毎⽇同じ時間に起床・就寝すること、朝に⽇光を浴びることは体内リズムを整える助けになります。⽇中は無理のない散歩やストレチで⾎流を促し、夜は湯船につかる⼊浴で副交感神経を優位にしましょう。天気予報で気圧変化を把握し、症状が出やすい⽇は予定を詰め込みすぎない、早めに休むといった⼯夫も重要です。
2026年2月号いんぐ
いくわ診療所所長 医師 田中啓太


